「価格で判断する人」はなぜ成長できないのか?──価値を基準にする思考法
- yoshikonakamura
- 2025年12月17日
- 読了時間: 4分
ある日のことです。 ちょっと贅沢をして、都内のフレンチレストランに行きました。料理もワインも素晴らしくて、特にある1本の赤ワインがあまりに美味しかったんです。香り、味わい、余韻…すべてが完璧で、思わずソムリエの方に尋ねました。
「このワイン、いくらなんですか?」
するとソムリエはにっこりしながら、こう返してきたのです。
「お客様、判断基準が“値段”なんですね。それだと、成長が止まりますよ」
……一瞬、言葉の意味が分かりませんでした。けれど、そのひと言が頭の中に強く残ったのです。 「値段で判断していた」ことが、自分自身の視野をどれだけ狭めていたか。 そのとき私は、人生やビジネスにおける重要な“判断基準”を改めて見直すきっかけをもらったのです。
◆ なぜ私たちは「価格」で判断してしまうのか?
スーパーで商品を選ぶとき、サービスの見積もりを見たとき、何かを買うとき。 ほとんどの場面で、私たちは無意識に「価格」を基準に選択しています。
A社よりB社の方が5,000円安い
こっちの講座の方が受講料が安い
このツール、無料で使えるらしい
確かに、「損をしたくない」という気持ちは、誰しもにあるものです。しかし「安いから」という理由だけで選ぶと、本質を見誤ることがあります。 そして、ビジネスの場面では特に、「価格」を判断基準にすることで成長を止めてしまうリスクがあるのです。
◆ 「価値基準」で選ぶ人が、なぜ成長できるのか?
では、「価格」ではなく「価値」で判断するとは、どういうことなのでしょうか? その具体的な理由と、そこから生まれる成長の可能性を紐解いてみましょう。
1. 長期視点で投資ができる
「価値」で判断するとは、短期的なコストではなく、中長期的なリターンに目を向けること。
たとえば、ある中小企業が新しい業務ツールの導入を検討していたとします。A社は初期費用が無料、B社は導入費用が30万円。しかし、B社のツールは導入後のサポートが手厚く、生産性向上の仕組みが整っており、1年で100万円以上の工数削減が見込めるものでした。
価格だけを見ればA社。でも、価値を基準に選べば、長期的な利益はB社の方が大きい。 こうした選択を繰り返せる人が、長い目で見て成長していくのです。
2. ブランドとしての信頼を構築できる
「この人から買いたい」「この会社なら間違いない」 そう思ってもらえる存在になるには、「安さ」ではなく「信頼」と「独自性」が必要です。
シャネルのバックがなぜ高くても売れるのか? 高級車ブランドがなぜ支持され続けるのか? それは「ここにしかない体験」「この品質なら納得」といった価値への共感があるからです。
安さで選ばれるうちは、いつでも他社に取って代わられます。しかし価値で選ばれる存在は、価格競争とは無縁のところでビジネスを続けていけます。
3. 顧客との関係が深くなる
「価値」でつながった顧客は、リピーターになり、口コミで新しい顧客を連れてきてくれます。
私は過去に、とあるビジネス書のオンライン講座に参加したことがあります。料金は他より少し高かったのですが、講師の情熱、教材の質、アフターフォローの丁寧さ…どれを取っても価格以上の価値を感じられました。
結果として、私はその講師のファンになり、他の講座にも継続して参加し、仲間にも薦めるようになりました。 「高いからやめておこう」と思っていたら、こんな素晴らしい出会いも、経験も、得られなかったのです。
4. 自分自身が磨かれていく
「価値ある選択」をするには、自分自身が何を大切にしているかを理解し、本質を見抜く目を養う必要があります。 それはつまり、学び続け、成長し続ける姿勢を持ち続けることと同義です。
私自身、「価格」を判断軸にしていた頃は、「安く済ませる方法」ばかりを探していました。 でも今は、価値のある本に投資し、信頼できる人と時間を共有することに、お金と労力を惜しまなくなりました。
結果、成長スピードも人間関係の質も、明らかに変わったと感じています。
◆ 最後に:あなたは「何を基準に」選んでいますか?
あのソムリエの言葉── 「判断基準が値段なんですね。それだと、成長が止まりますよ」
あの瞬間、自分の中の“基準”が変わりました。 人生も、ビジネスも、結局は「どう判断するか」の積み重ね。 その判断基準が“価格”であれば、安さを追い続ける人生になり、 “価値”であれば、意味や納得感、信頼でつながる人生になります。
あなたは、どちらを選びますか?
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