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ニトリ

2025年1月19日放送の「がっちりマンデー」(TBS系)の企画「社長が社長のカバン持ち」での似鳥会長の売り場づくりに対する姿勢が興味深いので、ご紹介します。

https://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/


似鳥会長が、ニトリ池袋店を視察する場面です。


順番にフロアを回って言って、売れていない商品を売り場スタッフに聞きます。


社長「これは(週に)いくつ売れているの?」

店長「11個です」

社長「11にしてはこれだけ並べたら採算合わないんじゃない?」棚の使いすぎだね。2段もいらないから、1段にまとめてしまえば、あと3,4割は別の商品が入れられる」

といって社長自ら商品を移動させる。


社長「こっちはなんぼ売れんの?週15個?」「ここ何個あるの?正面に15個あって、後ろもあるから30個でしょ?」「毎週補充あるんだったら1週間分だけ持って売り場半分にしたらいい」「家賃だけがかかってんだよ。その分他のところに負担かかるでしょ?」

つまり、似鳥社長は、「実際に売れている数を把握する。」「売れる量と、展示の広さを合わせる。」ということを徹底しています。こう考えると基本的なことですが、商品数も多く、広い店内で、きめ細かくやっていくって大変なこと。


似鳥社長は、「数字で示す」と言っていましたが、事実に基づくオペレーションは、小売業では特に大切です。


ペット売場では、こんな会話がありました。社長「ここあんまり売れてないんでしょう●坪あたり年間売上は?」店長「XX3万円です」社長「あーダメだなあ。影で見えづらいね。こっち(一番目に着く場所)にもってきたらどうだ?」「トライ主義でさ、それで売れなかったらもうやめた方がいい」


この売り場では、思ったように売れない商品があるよう。売れない理由が商品にあるのか、展示にあるのかを見極め、商品自体の発注をも見直しの検討対象としています。


VTR明けのスタジオでは、「全部、数字です。数字みて間違ってたら、よく謝りますよ。みんなの前で。数字は嘘つかない。」と語った似鳥会長。各店舗、各現場で事実(データ)に基づく改善をリアルタイムで続けるニトリの強みがよくわかる内容でした。

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