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MinMax法(ミニマックス法)
MinMax法(ミニマックス法)は、在庫管理を最適化するための発注方式の一つで、定点発注法とも呼ばれています。1958年にH. Scarfが定式化を行い、コンピュータの発達に伴い、現在でも広く用いられています。必要最小限の在庫を維持しながら、在庫切れを防ぐことを目的としており、この手法では、在庫が一定の量(Min値)を下回ると発注を行い、在庫をMax値まで戻すルールを適用します。
MinMax法の仕組み
MinMax法は、以下のような流れで運用されます:
✅ 在庫がMin値を下回ると発注を開始
✅ 発注量は(Max値 - 現在の在庫量)
✅ 在庫がMax値まで補充されると発注を停止
この方式により、過剰在庫を防ぎながら、必要なタイミングで適切な量を補充することを目指しています。
MinMax法のメリットとデメリット
✅ メリット
必要な量(経済的ロットサイズ)だけ発注するため、在庫の無駄が少なくなる
シンプルな仕組みであるので、概念が容易に理解できる
既存のシステムでも、自前システムに容易に実装可能。
❌ デメリット
需要の変動を考慮しないと、在庫不足や過剰在庫が発生する
Min値, Max値の適切な設定や変更作業なしには、在庫運用がうまくいかない
SKUごとの管理が必要で、全体の最適化が難しい
シーズン商品など販売期間が短く、需要変動が激しい商品では適用できない
チェーンストア経営にお けるMinMax法の活用
チェーンストアでは、MinMax法と上記デメリットを解消する手段を組み合わせることで、在庫管理の効率化と資金繰りの安定化が可能になります。
① 実需連動型基準在庫設定との組み合わせ
MinMax法は、実需連動型基準在庫設定と組み合わせることで、より柔軟な在庫管理が可能になります。