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不振店対策

不振店対策はテコ入れするか撤退するかの2択になります。

では、判断基準はどうすれば良いでしょうか?


●店別貢献利益を検討する

不振店かどうかを判断する際に重要なのが「店別貢献利益」の視点です。

これは、売上から変動費と店舗固定費を引いた純粋に店舗が本部にどれだけ利益を貢献しているかを示す指標です。

単純な売上や損益計算書では見えない真の収益性を把握できます。この数値を使うことで、売上が低くても利益を残す店舗と、売上が高くても赤字を垂れ流す店舗が可視化されます。不振店と判断する根拠に「利益貢献度」を入れることで、感情や印象ではなく、戦略的な撤退・再投資判断が可能になります。


●需給のミスマッチを解消する

不振店の多くは「立地が悪い」「人が来ない」とされがちですが、実際には商品供給がその店の需要に合っていないことが原因の場合が多々あります。これが需給ミスマッチです。地域によって売れるサイズ・カラー・アイテム構成は異なるため、本部一律の仕入や配分では機会損失が起きやすいのです。重要なのは、「地域特性に合わせたMD(マーチャンダイジング)」と、POSデータを活用した動的な在庫補充ロジックの導入です。正しい商品があれば売れる――この前提で、需要の可視化と供給の最適化を図ることが、不振店脱却のカギとなります。

ただし、言うは易く行うは難し。商品点数が多いため管理のハードルはかなり高くなります。

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