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ボトムライン(利益高)

ボトムライン(利益高)とは?

売上高からすべての費用(原価・人件費・販管費・税金など)を差し引いた後に残る利益のこと。

損益計算書(PL)の一番下の行に表示されるため、「ボトムライン」と呼ばれます。


アパレル業界でのボトムライン改善策 → 最終的な儲けを増やすための施策

•在庫の適正化(過剰在庫の値引きによる損失を減らす)

•プロパー消化率の向上(定価販売による粗利の確保)

•生産コストの削減(素材・工場の見直し)

•不採算店舗の閉鎖や統合

•EC化率の向上による販管費の抑制


ボトムライン向上のためには、在庫の運用が重要

•「売れる商品を、売れる場所に、売れるタイミングで配分」する

欠品、サイズ欠け、色欠けを抑制し、販売機会を最大化する

•属人的なディストリビューション(在庫配分)による

•クリアランスセール頼みからの脱却

→ プロパー販売率と、最終消化率を最大化する


ボトムラインの課題

•プロパー販売期での売上が伸びない

→ 欲しい商品、サイズ、色が欠品していて販売機会を逃す

→ セール期間まで待つ顧客が多い(きっと売れ残ると思われる)

•店舗によって売上トレンドが異なり、在庫偏在が発生する

→ 売れた分だけ補充していると、初回配分の精度に売上が依存してしまう

•アウトレットでも売れ残りが発生し、ファミリーセールでやっと消化している

→ 粗利の高いアパレルなのに利益率がどんどん下がる


経営者へのメッセージ:ボトムライン向上について


[ボトムラインを向上するためには]

•各店舗のSKU毎の売上に連動した在庫配分とスピーディーな補充

•倉庫に在庫が無くなるシーズン終盤に、店舗間移動による売れる品揃えの確保

•顧客がショッピングを楽しむ店舗とするための品揃えの確保

•売れ筋ばかりではなく、死筋、中位商品に注目した適切な在庫運用

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売っても利益が出ない…

アパレル業界が抱える“ボトムライン”の悩み


アパレル業界では、どれだけ商品が売れても、「利益が残らない」という声が多く聞かれます。

その原因の一つが「ボトムライン」、つまり最終的に会社に残る利益の低さです。

売上高があっても、そこから原価や人件費、販売管理費、税金などを引いた後に手元に残るお金が少なければ、事業の継続は困難です。損益計算書(PL)の一番下にあるこの数字が、まさに「ボトムライン」です。

利益を増やすには?アパレル企業ができること


では、どうすればこの“ボトムライン”を改善できるのでしょうか?

ボトムライン改善に向けた主な施策として以下が有効です

 ・在庫の適正化:過剰在庫に伴う値引き損失を減らすことが不可欠です。

 ・プロパー消化率の向上:定価販売の比率を上げ、粗利を確保します。

 ・生産コストの見直し:素材や生産工場の再検討によるコスト削減が求められます。

 ・不採算店舗の統廃合や、EC化による販管費の削減も効果的です。

上記のうち鍵を握っているのは、在庫の運用です。

「売れる商品を、売れる場所に、売れるタイミングで届ける」。

たったこれだけのことが、実は非常に難しい。

欲しい色やサイズの商品が売り場にない、売れ残ると思われてセールまで買い控えられる、

こうした機会損失が、定価販売=プロパー販売のチャンスを奪い、利益を圧迫しているのです。

さらに、店舗ごとに売れ筋が違うにもかかわらず、初回の在庫配分で勝負が決まってしまうケースも少なくありません。補充が追いつかず、在庫が偏在し、結局はアウトレットやセールで在庫を消化…これでは粗利率が下がる一方です。

売上トレンドに合わせたスピーディーな在庫運用が、

ボトムライン改善のカギ


こうした現状を打開するには、属人的な経験や勘に頼るのではなく、売上トレンドに基づいた在庫運用の仕組みが必要です。

・店舗ごとのSKU単位での売上に応じた在庫配分

・売れる商品をすぐに補充するスピード対応

・終盤に売上を伸ばすための店舗間移動

・売れ筋だけでなく、中間や死筋商品にも目を向けた在庫戦略

これらを実現すれば、プロパー販売の比率が上がり、最終的な利益も改善されていきます。

在庫は「コスト」ではなく、「利益を生み出す資産」として扱う視点が、今、アパレル企業には求められています。

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